HODIC鈴木・岡田記念賞 選考委員会報告
ホログラフィック・ディスプレイ研究会(HODIC)では、2012年4月10日に選考委員会を開催し、審議の結果、技術部門賞1件が選考されました。
選考理由: ディジタルホログラフィをナノ粒子の3次元位置計測に応用し、その有効性を示した。この成果は、ホログラフィの微小加工や生命現象解析等への適用可能性を示すものとして評価に値するものであり、技術部門賞にふさわしいと判断した。
対象論文: 「光ピンセット中のナノ粒子の3次元位置計測」
HODIC Circular Vol.31, No.4, pp.8-13(2011)
受賞者のプロフィール
技術部門賞: 早崎 芳夫(ハヤサキ ヨシオ)
宇都宮大学 オプティクス教育研究センター 教授
【経歴】
1988年 筑波大学第三学群基礎工学類卒業
1990年 筑波大学大学院修士課程理工学研究科理工学専攻修了
1993年 筑波大学大学院博士課程工学研究科物理工学専攻修了,博士(工学)
1993年 理化学研究所フォトダイナミクス研究センター フロンテイア研究員
1995年 徳島大学工学部光応用工学科・講師
2004年 徳島大学工学部光応用工学科・助教授
2008年 宇都宮大学オプティクス教育研究センター・准教授
2011年 宇都宮大学オプティクス教育研究センター・教授(現在に至る)
【抱負】
私は、20年あまり、ホログラムの応用研究をしてきました。HODICには,活動に参加されている多くの先生方と親しくさせて頂いていますし、私の教え子も何人かお世話になっておりますので、非常に親近感を得ていました。しかし、我々の研究対象が、レーザー加工や光計測、光情報処理ですので、鈴木・岡田記念賞とは無縁であると感じておりました。この度、技術部門賞の受賞の知らせを頂き、非常に驚き、光栄であると共に、大きな喜びを感じております。今後も、皆様と協力しつつ、ホログラムをはじめ光科学技術の発展に貢献していきたいと思います。
【主な業績】
技術部門賞: 樋口 敬之(ヒグチ タカユキ)
東北電力株式会社
【経歴】
2010年 宇都宮大学工学部機械システム工学科卒業
2012年 宇都宮大学工学研究科学際先端システム学専攻修士課程修了
2012年 東北電力株式会社入社 大館技術センター送電課 配属(現在に至る)
【抱負】
鈴木・岡田記念賞技術部門賞に選んで頂き大変嬉しく思います。2009年に研究室に配属されてからこの研究に取り組んで参りました。指導教員である早崎先生をはじめとする関係者の方々の多大なるご指導,ご支援のお陰で研究を進めることができました。関係者の皆様に深く感謝いたします。この度は本当にありがとうございました。