新略称:
HODIC (Holographic Optics, Devices, Arts, and Interdisciplinary Collaboration)
1. 趣旨 (Purpose)
【ホログラフィーの特性と発展】 デニス・ガボールにより発明されたホログラフィーは、光の波動性(干渉と回折)を活用し、波面を制御・再現することで完全な三次元像を再現する唯一の方法として発展し、その応用範囲は、三次元ディスプレイの枠に留まらず、現在では計測、制御、イメージング、センシング、そしてナノフォトニクスといった広範な学術・産業領域へと、その可能性を広げ続けています。
【HODICの歩みと再定義】 本会(HODIC:ホログラフィック・ディスプレイ研究会)は1979年の設立以来、ホログラフィーの応用範囲の中でも特に人間を対象とした表示への応用やその他の3次元表示法についての最新の情報を交換する場として活動してきました。近年の情報技術の高度化と光学技術の融合は、ホログラフィーの役割を、従来の表示手法に加えて、新たな価値を創造しうる「次世代情報技術の基盤」の一つへと進化させつつあります。
このような技術的・社会的変容を背景に、我々は会の略称を HODIC (Holographic Optics, Devices, Arts, and Interdisciplinary Collaboration)と再定義し、以下の4つの柱を軸とした技術革新と社会実装の推進を目指します。
• Holographic Optics (光学と波動制御): 物理原理の探究と新たな光学機能の創出に向けた研究
• Devices (デバイスとシステム): 多様なニーズに応えるデバイスの実装とシステム化の提案
• Arts (アートとデザイン): 技術と表現の融合による新たな美的価値の探求
• Interdisciplinary Collaboration (学際協働): 専門領域を超えた融合による、新たな着想とイノベーションの促進
私たちは、研究者、技術者、アーティスト、そしてホログラフィーに関心を持つすべての方々が、立場を超えて「知の深化」と「絆の創出」を共に追求できるコミュニティを提供してまいります。
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2. 活動スコープ (Scope)
HODICは、新たに掲げたキーワードを指針として、以下のような多角的な領域での活動を展開します。
① Holographic Optics:ホログラフィック光学
波動としての光を制御・計測する技術を通じ、新たな光学原理の探究に取り組みます。
• 干渉・回折光学の基礎と応用: 波面制御、ホログラフィック干渉計測、および各種センシング技術の展開
• 計算ホログラフィー・波面合成: 光伝搬モデル、波面制御アルゴリズム、計算機ホログラム (CGH) の研究
• メタサーフェス・先進光学材料: ナノ構造を用いた高機能光学素子や新材料の可能性の検討
• 高度イメージング: デジタルホログラフィー、位相イメージング、非破壊検査技術の高度化
② Devices:デバイスとシステム
ホログラフィック機能を活用し、社会の課題解決や新たな価値提供に資するデバイス・システムの創出を支援します。
• 三次元・次世代ディスプレイ: 電子ホログラフィー、ライトフィールド、空中像表示などの最新技術の検討
• ホログラフィック光学素子 (HOE): 回折素子、導波路デバイス、光学モジュールの開発と応用
• ユーザー・インタフェースとインタラクティブデバイス: センサ統合やリアルタイム制御の人間環境への適用
③ Arts:アートとデザイン
技術と創造性の融合により、文化・芸術・メディアとしてのホログラフィーの可能性を広げます 。
• 芸術表現の探究: 技術と創造性の融合、および芸術的表現の支援
• アーティスト・デザイナー支援: 研究者や技術者との共同制作や、制作の共有プラットフォームの構築
• 感性とデザインの統合: 光学的特性を活かしたプロダクトデザインや空間演出への応用
④Interdisciplinary Collaboration:学際協働
多様な分野との積極的な対話を通じて、既存の枠組みを超えた新たな展開を模索します。
• ヒューマンビジョンと知覚科学: 人間の知覚・生理的特性に基づいた評価と設計指針の検討
• 産官学連携・標準化: 産業応用への展開、国際標準化、および教育・普及活動への寄与
• 学際研究・交流プログラム: 異分野との共同研究や、次世代を担う学生・若手の交流促進
HODICは、学術的探究と社会的価値の創出の両立を志し、三次元情報技術の未来を多角的・多層的に切り拓いていくためのプラットフォームとして活動を続けます。
2026年2月2日制定